ストレスと頭痛の関係性

現代はストレス社会といわれています。
若くして職場で重要なポストに就き活躍する人も増えています。勤務体系も様々で、早朝からの仕事や夜勤で体内時計も崩れやすくなっています。そんな中で、不調を抱え職場で十分なパフォーマンスを発揮できないという方も非常に多いです。中でも頭痛は、指令を出す脳に関する所の痛みであり、不調を抱えると痛みの箇所だけでなく、起きているだけでも辛くなります。
今回は過度なストレスによって起きる頭痛の原因と、頭痛の予防策や痛みを和らげる対処法について取り上げます。心身とも負担のかかる環境であるほど、ご自身を労る時間を持ちセルフケアを行うことは非常に大切です。ご自身が毎日を元気に楽しく過ごせるように、このコラムがお役に立てば幸いです。

頭痛にはどんなタイプがあるのか?

痛みの異なる頭痛

まず大前提として、一言に頭痛といってもその種類はいくつかに分かれており、それぞれ痛みの種類とその対処法が違います。
頭痛による痛みの違いや、それぞれの対処法を知識として持っておくことで、急な痛みにもすばやく対応して、痛みを和らげたり頭痛に苦しむ時間を短かくすることができます。
頭痛には、原因となる病気によって引き起こされるものと、病気に起因せず医師に診断してもらっても、はっきりとした原因がわからないものとがあります。以前に比べ頻繁に痛みを感じるようになったり、痛みを和らげるために飲んだ頭痛薬が効かないといった場合は、速やかに神経内科などを受診して検査を受けることをおすすめします。早くに検査をして、医師に原因となる病気を突き止めてもらうことで、命の危険にも関わる脳の病気に素早く対処することができるのです。
しかし、必ずしも頭痛にはこうした病気がきっかけになるものばかりではなく、「仕事をしていたらなんとなく頭がいたくなってきた」「前の日に残業をして朝起きてみると頭痛がしている」といった日常の中で慢性的に起こるものもあります。このような日頃の生活の合間に起きる頭痛は、さまざまな理由により起きるのですが、その原因の1つが過度のストレスです。しかし原因は同じでも、そのときによって痛みの種類は異なり、対処法はまったく異なります。コラムをご覧のみなさんも、ぜひこの痛みの違いを正しく理解し、適切な対応策を身につけてほしいと思います。


ギュッと締め付けられるような緊張性頭痛

ストレスによって引き起こされる頭痛として、1つ目に挙げられるのは緊張性頭痛です。
これは大切な会議の前やお客様へのクレーム対応など、極端に緊張する場面に出くわして精神的なストレスを抱えることによって起こる頭痛です。「ギュッと頭が圧迫されたり、締め付けられるようにして痛みを感じる頭痛」であり、首筋に痛みが走ったり、クラクラと揺れるような感覚やふわふわと浮くような感覚のめまいが起こることもあります。
緊張性頭痛は、日常のなかで生じる首や肩のコリによってもたらされる場合もあり、コリを放置せず定期的なケアを行うことによって発生を予防することができます。また、緊張性頭痛は比較的、朝起きて間もない時間帯は痛みが軽く、疲れが蓄積していく夜の方がひどくなっていくことが特徴的です。しかしながら、睡眠の質が悪ければ、当然のことながら朝起きてすぐ痛みが強く出ることもありますので、1週間うちに何度も夜中に目が覚めてしまうという人は、睡眠の質を上げるような工夫も必要になります。

ズキズキと脈打つ片頭痛

ストレスが原因の頭痛として、もう1つ挙げられるのは片頭痛です。
これは脳の血管が拡張し、炎症を起こすことによって起きると考えられています。ズキズキと片側、あるいは両側に一定のリズムで脈打つような痛みが走るのが特徴的です。片頭痛は、実際に痛みが生じる前に、眠気を起こしたり疲労感を感じたりといった予兆を感じる人も多い頭痛です。また、片頭痛は「閃輝暗点(せんきあんてん)」といって、初めに視野の中心にギザギザとした光が見え、次第に光が広がっていき、光の内側が暗点となって周りのものが見えなくなるいう前兆を伴って起きることもあります。
片頭痛は女性の方が発生頻度が高いといわれており、痛みが強く吐き気を伴ったり、起きているのが辛く寝込んでしまうということもあります。月経前などに起きることも多く、緊張性頭痛に比べると、シチュエーションよりも自分自身の体の変化が先に起きて、頭痛につながっていくことが多いといえます。

頭痛が起きたときの対処法

リラックスが重要な緊張による頭痛

それでは、実際に頭痛が起きたときには自分自身でもできる対策としてどんなものがあるのでしょうか?
まず、緊張性頭痛が起きたときに重要なのは、精神的なストレスを強く感じているので体からリラックスを促していくということです。シャワーだけで終わらせずに暖かいお風呂に入ったり、お湯で濡らした熱いタオルで首や肩回りを温めるといったことがおすすめです。また、肩回しをしたり背伸びをおこなうなどのストレッチや、首を指圧でほぐしてあげるようにするなどもリラックスには効果的です。首をほぐす際には動脈を圧迫して苦しくないように、片側ずつおこなっていくようにしてください。かえって首を絞めて、苦しさからストレスがかかってしまうということがないように注意が必要です。
また、スマートフォンやパソコンの使いすぎによって長時間同じ姿勢をとったり、背中が丸まって姿勢が悪くなってしまうということのないように意識づけることで、筋肉の過度なストレスを防ぐことができます。緊張性頭痛の特徴の説明でも書きましたが、睡眠の質が悪くなると痛みがより強く出るので、自分なりのリラックスして眠る方法を編み出すことも頭痛対策につながります。枕が低く首に負担をかけると、体を支えるためにストレスがかかり筋肉が張ってきます。また、マットレスが柔らかすぎると体が沈んで首に負担がかかってしまいます。1日のうち、2分の1から3分の1は寝ている時間になるので、寝具を見直すということは体をリラックスさせるためにはとても重要です。アロマキャンドルやアロマの精油を使って自分の好きな香りを嗅いで眠ることで、香りが脳に伝わり睡眠の質が向上する人もいます。その他にも、就寝前にミルクやハーブティーなどの体が温まる飲み物を飲んでから眠るようにしたり、最近では睡眠の質を上げるサプリメントも数多く出ています。自分自身の良質な睡眠をオーダーメイドする感覚で、楽しみながらリラックス法を編み出していきましょう。


休ませることが重要なズキズキした頭痛

片頭痛が起きたとき、大切なのは余計な刺激を与えずに冷やすということです。
まずは周囲の音が聞こえないような静かな暗い場所に移動して、ゆっくりと休みましょう。冷やすときは、まず「こめかみ」のズキズキと脈打つ場所を冷却シートで冷やしましょう。おでこの周りにも片頭痛を感じるときは、喉の前側にも冷却シートを貼ってあげるとよいです。首の後ろには氷枕を使い冷やすことで、後頭部付近の片頭痛をやわらげることができます。過度に空腹を感じるときに片頭痛がするという場合があり、心当たりがある人は食べられる範囲で少し食事をとってみると良いかもしれません。
しかし、このときにチーズが入った食品を食べることでかえって頭痛を助長してしまうということがあるので、チーズが含まれていたりチーズを載せて食べるメニューは避けましょう。この他にも、チョコレートやナッツ類は片頭痛が起きたときには避けたほうがよいとされています。ほうれん草などの葉物野菜や、サツマイモ、バナナといったところがおすすめです。今ひとつ食欲がないときには、脱水症状を起こしていると頭痛が起きやすいのでお水を飲んで水分補給だけでも行っておくと頭痛のケアになります。

例外の頭痛と自己分析について

上記のとおり、ストレスによって引き起こされるものは「緊張性頭痛」と「片頭痛」の2種類に分けられるのですが、ときにはこの2つを共に発症して起きる「併発型」の頭痛もあります。この場合、早急な対処としてはそれぞれの頭痛の代表的な対処法である「温める」と「冷やす」を順番に行ってみて、痛みの緩和に効果的な方を痛くなくなるまで続けるということになるのですが、長期的な対策としては記録表を作って自己分析を行うということが重要です。痛みの場所や何時間ほど痛みが続いたかといったことや、「脈打つ頭痛」か「締め付ける頭痛」のどちらを主に感じていたか。そのときに効果のあった対処法について書き記すことで、2種類の頭痛の基本的な対処法が効果的でないときにも、自分独自の対処すべきシチュエーションを明確にすることができます。
また、併発型の頭痛が年に何度も続く場合や自身の対処で効果がうまく現われない場合には、医療機関で適切な処方を行ってもらう際の判断材料にもなります。

頭痛を予防するためのストレスケア

頭痛が起きたらまずは休む

ストレスが原因で頭痛が起きたとき、対策として英語の頭文字を取った3つのRを意識するとよいとされています。
まず1つ目は「レスト」、つまり休むということです。とにかくじっくりと体を休ませるということが大切であり、普段忙しさから十分な食事が取れていない人はこの機械に栄養をしっかり摂るということにも意識を向けることをおすすめします。しかし、頭痛(とりわけ片頭痛)には寝過ぎたことによって逆に痛みを生じるという場合もあるので、1日だけ極端に睡眠時間が長いということのないように注意しましょう。
また、片頭痛の対処法の際書いたように、食べることで逆に痛みを助長してしまう食品もあるので、睡眠や食事の内容にも気を配る必要があります。


楽しいことならアクティブもOK

2つ目のRとしては「レクリエーション」、楽しむことを意識しましょう。
ストレスがきっかけで頭痛が起きているとすれば、やはり「楽しい」「面白い」と感じられる機会を増やしてあげることは重要な対策です。過度に疲れない程度の運動や旅行など、体を動かすようなアクティブな趣味でも取れ入れてあげることで、精神的なストレスは軽減されていきます。ある程度体を休めてプラスアルファが欲しくなってきたときには、この2つ目のRを意識してみるといいかもしれません。

付かぬ間の頭痛対策でストレスを軽減

3つ目に意識するRは「リラックス」、つまり緊張を解いてくつろぐことです。
ストレスを軽減させることで緊張性頭痛や片頭痛は防ぐことができますが、必ずしも長く時間をかけて行わなくても実行できることはあります。自分の好きな音楽があれば会社への移動中などのオンタイムでもリラックスさせる時間は取れますし、寝る前の10分から20分ほどの時間にストレッチを行ったり瞑想の時間を作ることでもリラックスにつながります。オンタイム中に起きた出来事を思い出したり、明日以降のことを心配したりすることなく「今この瞬間の気持ち」に集中する、没頭している状態を「マインドフルネス」と呼びますが、こうした時間を1日の中で細切れの数分ずつであっても作ることで、ストレスをため込まずに生活していくことができます。

まとめ

ストレスを抱えることで、頭痛に代表されるようにはっきりとした身体的な不調にもつながります。頭痛を予防するために意識する3つのRについて書きましたが、「レスト」「レクリエーション」「リラックス」の3つのRはリフレッシュサロンenで全て実現させることができます。施術によって体を休ませることはもちろんのこと、筋肉の緊張をほぐしてあげることでリラックスも促せます。
さらにenでは完全予約制であり、予約中は他のお客様はおらず1人ずつ貸し切りで利用できるため、人の目を気にせずプライベート時間を満喫することができます。リフレッシュサロンenではご用意したメニュー全ておすすめできる内容となっていますが、精神的ストレスケアという観点ではやはり「もみほぐし整体」コースが1番のおすすめです。お好みで頭皮までもみほぐしを行えるヘッドケアセットにすることもでき、オプションでお好きな精油を首まわりや頭皮に塗布してヘッドケアを行う「アロマもみほぐし整体」にするのもおすすめです。立ち仕事や営業などで歩き回ることの多い方は、足つぼやふくらはぎやスネのあたりをオイルリンパケアで流していく「もみほぐし&フットケアセット」にすると、効果倍増です。あなただけのストレスケア、プライベートタイムをリフレッシュサロンenで実現させてください。


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このコラムを書いた人

2016年よりリラクゼーションサロンや温泉施設で実務経験を積み、2017年よりリフレッシュサロンenを立ち上げる。

  • 田園都市整体協会認定整体師
  • 美玲インターナショナルフットセラピスト協会認定フットセラピスト
  • 四柱推命鑑定師
  • 日本能力開発推進協会認定心理カウンセラー
  • 日本能力開発推進協会認定上級カウンセラー
  • 石川県認定登録販売者

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